転職活動でやったことまとめ

はじめに

ここ4年くらいやってた仕事が一段落したので転職活動してみた(その結果、転職した)。転職活動でやったことを書き出してみる。

お前誰よ

  • 都内在住、(今は)ソフトウェアエンジニア
  • 新卒入社したSIerでSE3年、テクニカルコンサル3年
  • 中途入社したWeb系企業でデータエンジニア1年、データ基盤の責任者兼アーキテクト4年

転職活動

転職活動スケジュール

最初に雑に以下のようなスケジュールを作った。これより遅れているなら急いだほうがいいし、そもそもスケジュールに無理があると判断される場合は、スケジュール自体を修正したほうがよさそう。あくまでスケジュール感の目安として作ったが、自分の場合はだいたいこのスケジュールでいけた。

なお、各社の選考面接を受けた9月は、1週間の夏休みを取得したので、その期間は集中的に面接を入れた。

2019/07 応募先ポジションの調査
2019/08 応募先企業に勤務する友人がいたら相談してみる&英語職務経歴書等を準備
2019/09 応募&選考
2019/10 オファーをいただけた会社のうち、よさそうな会社が見つかれば転職先決定、現職で退職願い
2019/10-12 業務引き継ぎ
2019/12末 退職

転職後に希望する待遇

自分の場合は、当時所属していた企業の年収以外に、福利厚生で子供の保育園の費用補助があった。また、子供が体調を崩した場合には、有給貯金を切り崩して看病などをしていた。そのため、単純に当時所属していた企業と同額の年収で転職した場合、保育園の補助がなく、かつ有給が少ない企業であれば生活が苦しくなることになる。そのような企業には希望年収の最低ラインとして、当時の年収+保育園費用補助分+子供が体調を崩した場合にベビーシッターや病児保育を利用した場合の年間費用(予測)をお願いした。

応募先ポジションの調査

自分は、データエンジニア、データプラットフォームエンジニアとしてのスキルセットがあり、それらを引き続き活かしたかった*1ので、そういうポジションを探した。

幸いデータに関する技術領域で応募先ポジションを探すのは、以下のような理由でそんなに大変じゃなかったような印象がある。

  • データ周りの人材がそもそも業界全体として不足しており、年中オープンしていると思われるポジションが結構あった。
  • (少なくとも自分の周りでは)データをある程度の規模以上扱う企業は限られていた。

結果、6社くらいのキャリア採用に応募することにした。

リファラル応募で友人に相談

応募先企業各社に勤務する友人いたため、相談に乗ってもらいリファラルのみで各社の選考に進むことにした。リファラル採用とは?という部分については、「リファラル採用」対「人材紹介会社」 どっちが理想の採用手法か? あたりを参照。個人的にリファラル採用では気をつけたポイントは以下。

  • 紹介してくれる友人には最初に「選考で落ちる可能性もあるし、仮に選考でうまくいったとしても他社に行く場合も、現職に残る場合もある」という話をした。*2
  • 選考を通過し、オファーをお断りした場合は、紹介してくれた友人にお礼と「折角色々相談に乗ってもらったのにごめんね」と謝った。
  • 勿論、オファーにサインした場合もお礼を言った。

貴重な時間を取って相談に乗ってくれた上リファラル応募を手伝ってくれた友人なので、丁寧にお礼や謝罪を言うのは大切。*3

履歴書・職務経歴書の準備

転職経験がない人は、転職エージェントを利用すると履歴書・職務経歴書の書き方を教えてくれたり、書いた結果をレビュをしてくれるケースがある。

自分は転職経験があり、かつこれまで書類選考や採用面接官なども経験していたため、職務経歴書の体裁をどのように整えたら見やすいかという理想像があった。そういう意味で、職務経歴書のブラッシュアップがやりやすかったかもしれない。

英語職務経歴書等の準備(Resume, cover letter, and LinkedIn Profile)

自分が応募した企業では、Resume(英語職務経歴書)の提出が必要な企業が複数社あった。「Resumeの書き方が微妙で書類選考で落ちる」という残念なパターンを回避したかったので TopResume の最上位プランを使ってみた。

自分が選択したプランでは、ブラウザ上で、これまでの経歴や実績を英語で入力すると、Resume writerの方が1週間くらいでResumeのドラフト版を作成してくれた。以後修正してほしいポイントなどをメールで送ると、1回1週間程度で修正版を送付してくれた。

自分は事前にLinkedIn Profileを英語で書いてあったため、実績入力はそのようなURLの提示をすることでスムーズだったかもしれない。 逆に、これまでの実績とかの英語資料が手元にない人はこの実績入力は大変かもしれない。

あとResume writerの人もIT業界の全てのポジションに精通した方ではないので、Resumeのドラフト版で修正を依頼したポイントは結構あった。 例えば、自分の場合は、データエンジニアであると伝えたけどResumeのドラフト版ではデータベースエンジニアと記載されていて、データエンジニアというのがどういうポジションなのか説明した。Resumeが完成するまでに何度もやり取りすることになるが、最上位プラン購入時に$75のオプションを付けるとResumeのドラフト版を1週間ではなく3日くらいで作成してくれた気がする。

採用選考

スケジュール調整

キャリア採用に応募すると、時間が経つにつれて、各社の選考進捗に大きな差が生まれた。極端な話、ある会社では2次面接が始まろうとしているが、別の会社ではまだ書類選考が終わっていないという状況だった。そのような場合は、選考が遅れている企業の採用担当者の方に「書類選考を通過した場合は(他社の面接が進んでいるため)1次面接と2次面接を同日中に連続で実施いただくことは可能でしょうか?」というような相談をした。

無理なお願いにも関わらず、様々な調整をしてくださった採用担当、面接官の方々がいて感謝しかない感じだった。

技術課題

どこの企業に応募しても何かしらの技術課題やプログラミングテストなどがあると思っていたが、自分が応募した企業ではそもそも技術課題がなかったり、なぜか免除していただけたりした。

面接

基本的に、気をつけたポイントは以下。

  • 面接前には、募集要項を見直すこと(複数社受けていたため、次の面接がどこの会社のどういうポジションの面接かを把握し続けることが困難だった)
  • 苦手な分野に関することを聞かれた際にどのように回答するかを事前にイメージしておくこと

自分は英語が得意ではないのだが、特に英語面接で気をつけたポイントは以下。英語面接は、(私感だけど)英語でコミュニケーションができることが重要なわけではなく、コミュニケーションのキャッチボールをどうやって適切に継続するかが重要な気がしている。

  • 相手の話がわからなかったら「今のどういう意味?」とか「ゆっくり喋って」とかをお願いした。
  • 質問された内容の理解に不安があった場合も「今質問されたことって自分の理解だとこういうことだと思うんだけど合ってる??」と聞いた。
  • 相手の話がわかっていないのに「うんうん」と頷いているのが一番やばい。

日本語にしろ英語にしろ、面接は落ちると凹むんだけど凹んでばかりもいられないので、落ちた選考の改善ポイントを考えて別の面接に活かした。あと英語面接はアメリカ西海岸とZoomで早朝開始の場合もあって大変だった。

転職先の決定

ライフカードの切り方は人それぞれだし、その選択が正しかったかどうかは即座に評価できない場合もある。とにかく自分が信じる自分を信じていくしかない。

こういう雑な感情論が不安な人は、評価指標群 vs オファーをもらった企業群で星取表を作って判断してもいいかもしれない。

おわりに

転職活動は、世間的にありふれたものだと思うんだけど、公開されているノウハウが少ないと感じている。この日記が参考になるかどうかわからないけど、誰かの役に立てるといいな。

*1:未経験の仕事を選ぶと年収が下がりうるので

*2:ないと思うけど、変に期待させることがあると微妙なので

*3:このようなやり取りが煩わしいと感じる人は、転職エージェントを利用したほうがいいかもしれない